何日経過した?孤独死の状態を発見日数別に解説
孤独死は、身寄りのない方や社会との繋がりが途絶えてしまった方に起こりやすい、1つの社会問題です。
孤独死の発見は、死亡してから期間が空いて発見されることもあり、中には死後数か月経過して発見に至るケースもあります。
今回は、孤独死の状態を発見日数別に分けて解説していきます。
また、孤独死発見時に行うことや、発見後に特殊清掃を依頼するポイントについても解説しています。
この記事を読んでいただくと、特殊清掃業者を依頼する1つの判断材料が手に入りますので、ぜひ最後までご覧ください。
死後何日経過していてもまずは通報する
孤独死は発見時の経過日数に応じて、現場の状況が異なりますが、最初にやることは同じです。
まずは、孤独死現場を発見したら、すぐに警察に通報してください。
通報に駆け付けた警察官は、身元の確認や現場の検証を行い、その後に『死体検案書』を発行します。
この書類は、後に提出する『死亡届』や『葬儀関係』で必要になる書類なので、発行後は大切に保管してください。
警察への連絡を後回しにしてしまうと、以下のようのことが起きるため注意してください。
・感染症にかかるリスクがある
・現場検証が長引く恐れがある
・事件性がある場合、疑いをかけられる
・場合によっては不法侵入罪に該当する恐れもある
孤独死発見後の状態を経過日数別に解説
孤独死現場は、死後何日経過しているかで現場の状況が異なります。
ここでは、発見日数を初期(死後数日)、中期(死後数週間)、長期(死後数か月)に分けてそれぞれの特徴を解説していきます。
あくまで1つの目安としてご参考ください。
【※注意点】
・フローリング(床)での孤独死を想定
・気温や湿度は考慮しない
・虫はハエのみを対象とする
発見日数:初期(死後数日)
ご遺体 | 死後硬直が終わり内臓を中心に腐敗が始まる |
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お部屋 | 一部の床に体液が染み込み始める |
虫 | ハエが集まり卵を産み始める |
ニオイ | ご遺体の腐敗進行に伴い、死臭が広がり始める |
特殊清掃 | 解体作業を行わず特殊清掃を行うことが可能 |
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発見日数:中期(死後数週間)
ご遺体 | 腐敗が進行し、形が崩れ始める |
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お部屋 | 床に体液が染み込み床下にも垂れ流れる |
虫 | 生殖サイクルが繰り返され、ウジ虫(幼虫)、サナギ、ハエ(成虫)の様々な段階の虫が確認される |
ニオイ | 死臭がさらに強くなり、食品からも腐敗臭が広がる |
特殊清掃 | 本格的な特殊清掃に加え、場合によっては一部解体作業あり |
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発見日数:長期(死後数か月)
ご遺体 | さらに腐敗が進行し、場合によっては白骨化やミイラ化も |
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お部屋 | 床が吸い上げた体液が天井にまで上る可能性も |
虫 | 栄養源が少なくなり死骸で地面が覆いつくされる |
ニオイ | 死臭、食品の腐敗臭、カビ、ほこりなど様々なニオイが飛び交う |
特殊清掃 | 本格的な特殊清掃に加え、広範囲に渡る解体作業が必要になる可能性も |
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作業範囲が広くなると、原状回復に必要な費用も大きくなります。
そのため、孤独死が発生してしまったら、早急に特殊清掃の依頼をおすすめします。
警察への通報後は何をすればよいのか
次に警察へ通報した後の動きについて解説しています。
死亡届の提出
警察から「死体検案書」を発行してもらったら、死亡届の提出を行います。
死亡者の死亡地・本籍地又は届出人の所在地の市役所、区役所又は町村役場に届け出ます。
その際の、手数料はかかりません。
詳しく知りたい方は、法務省が提示している死亡届についてをご覧ください。
葬儀
一般的には自宅死は、遺族が引き取って葬儀や火葬をすることが多いですが、孤独死の場合には、公営の火葬施設で火葬されることがほとんどです。
特に、ご遺体が著しく損傷している場合には、衛生面の観点からもすぐに火葬することが推奨されます。
また、孤独死で亡くなられた方には身寄りがいないケースも少なくありません。
その場合は自治体が遺体を火葬し、一定期間保管した後無縁塚に埋葬されます。
消臭・除菌(初期対応)
孤独死現場には、あらゆる菌やウイルスが浮遊しており感染症のリスクがあります。
そのため、何も対策なしに部屋に入るのは危険です。
入室する際には、防護服やマスクを着用して感染症の予防を徹底してから入室してください。
また、お部屋の中にある荷物にも体液等が付着している可能性もあるため、素手で触れるのは危険です。
安全に入室するためには、特殊清掃業者に依頼することがおススメです。
弊社では、特殊清掃の緊急初期対応として『救急プラン』をご用意しております。
作業内容 | 消臭・消毒 汚染箇所洗浄(床上) 汚染箇所回収 大型除菌機稼働(1時間程度) |
費用 | 99,000円(税込) |
作業時間 | 2~3時間程度 |
作業範囲 | ご遺体付近のみ |
人数 | 1~2人 |
【このような方におすすめ】
・ご遺品を自分自身で探したい
・お部屋に入りたいがニオイが強くて入室できない
・感染症にかかってしまわないかが不安
・体液の広がりを止めたい
遺品整理
ご遺品、現金、貴重品、個人情報関係を中心にお部屋の中を整理していきます。
中には、レンタル品や電気・水道・ガスなどの解約関係の書類もあるため、注意深く観察しながら仕分けていきます。
なお、故人様の生前の所有物の権利は、相続人に移ります。
相続人以外の方が作業する場合は、相続人の許可や相続放棄の有無などを確認したうえで行っていきます。
特殊清掃
ご遺体から流れ出た体液の洗浄や、お部屋の除菌・消臭を行うには特殊清掃が必要になります。
孤独死現場には、様々な菌やウイルスが浮遊しており、清掃無しでお部屋に入ると感染症の恐れがあるため、遺品整理や賃貸部屋の返却を行う前の必須工程と言えるでしょう。
専門業者への依頼時のポイントは次の章で解説します。
特殊清掃依頼時のポイント
次に特殊清掃依頼時のポイントについて解説していきます。
特殊清掃の構造は、複雑かつ分かりにくいイメージをお持ちかと思います
そのためここでは、特殊清掃業者目線で特に重要だと思うポイント3つに絞ってお伝えします。
なるべく早く依頼する
孤独死現場は、時間が経つに連れてお部屋の状態が悪くなっていきます。
特殊清掃の依頼が遅くなると、必要な作業が工程が増え金額が高くなったり、状態が悪いとお部屋の原状回復不可になることもあります。
そのため、法的な手続きや相続面が解決したら早急に特殊清掃を依頼することをおすすめします。
問い合わせ時に伝えること
「業者に依頼するときに何を伝えたらいいの?」というご相談もよくいただきます。
問い合わせの際には、以下の情報があれば大丈夫です。
・氏名
・(企業の場合は企業名)
・ご連絡先(電話番号やメールアドレス)
・現場の住所
・お悩み内容
細かい情報や他に必要なことがあれば、業者側が丁寧に聞いてくれます。
いただいた情報を元に、担当者が現地調査に向かい見積に必要な情報を集めます。
料金や支払がクリーンな業者を選ぶ
特殊清掃業者に依頼しずらい一番の理由は、「お金」の問題です。
特殊清掃は、作業内容や料金が不明確なことが多く、ネットで検索すると「特殊清掃 ぼったくり」とまで出てきます。
ぼったくり業者を選ばないためには、優良業者のポイントを知り見極めることが大切です。
【優良業者の特徴】
・作業内容を細かく示した料金表が提示されてある
・追加料金が発生しない
・見積を「特殊清掃作業一式」でまとめない
・作業前に契約書を交わす
作業料金や支払い面に対して、クリーンな業者は安全度が高いと言えます。
まとめ:特殊清掃でお急ぎの方はラスティックにご相談ください
今回は、孤独死の状況を発見日数別に解説してきました。
孤独死は日数が経過するに連れて、ご遺体の損傷やお部屋の損傷、虫の増殖など様々な影響をもたらすため、特殊清掃を含めた早急な対応が必要です。
しかし、特殊清掃業者の中にも未だぼったくり業者が存在するため、しっかりと見極めながら業者選定を行う必要があります。
【優良業者の特徴】
・作業内容を細かく示した料金表が提示されてある
・追加料金が発生しない
・見積を「特殊清掃作業一式」でまとめない
・作業前に契約書を交わす
ラスティックとは?
ラスティック(正式名称:株式会社ラスティック)は、岡山(西日本管轄)・東京(東日本管轄)を中心に、全国エリアをご対応する特殊清掃業者です。
ぼったくり業者根絶に向けて、業界のお手本のお手本となるべく、4つの項目を特に大切にしております。
・ご依頼者様ファースト
・素早い対応
・丁寧作業
・明瞭会計
現在、孤独死や特殊清掃でお悩みの方は、ぜひ一度ラスティックまでご相談ください。
お問い合わせ方法は記事下の『電話』または『メール』にてお受けしております。