孤独死の80%以上がゴミ屋敷│病気・火事・ケガの危険性も
「ゴミ屋敷=孤独死のサイン」と言われるほど、ゴミ屋敷を放置しておくことは危険です。
もちろん、ゴミ屋敷になってしまうとすぐに孤独死してしまうというわけではなく、孤独死の死因となってしまう病気やケガ、火災などの発生率が高くなってしまう、孤独死までのカウントダウンが始まってしまっていると考えてください。
また、人は誰もゴミ屋敷にしたくてしているわけではありません。ゴミ屋敷になってしまうまでに心に抱えた大きな問題などの心因的要因や体が思うように動かなくなるような身体的要因などが背景には隠されています。
これらの要因を解決していかないと、片付けてもまたゴミ屋敷になってしまうというリバウンドが起こりやすいとされています。ラスティックでは繰り返しゴミ屋敷になってしまわぬよう、片付け・清掃はもちろんですがそれよりも大切にしているのがお客様の心のケアやゴミ屋敷に2度とならないようサポートをさせていただいております。
- ゴミ屋敷になってしまっているけど、業者など人に見られるのが恥ずかしい
- 片付けたい・綺麗にしたいと思っているけど、体が動かない
- 近所や大家さんから片付けろと言われて、怖くて外に出られなくなった
このようなお悩みを抱えておられる方はとても多いです。
ラスティックでは年間に100件以上のゴミ屋敷の片付け・清掃をさせていただいている特殊清掃のプロです。ご相談だけでもかまいませんのでまずはお気軽にお問合せ下さい。
株式会社ラスティック 東京営業所
東京都大田区中央8丁目17-23
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ゴミ屋敷についての基礎知識
ゴミ屋敷とは、ゴミがお部屋の中・外問わず大量に放置されている場所や家のことを指します。
ゴミが増える原因は、自分で溜め込んでしまう他に、近隣住民が勝手にゴミを投げ入れていることも原因の1つと言われています。
ゴミ屋敷は孤独死の前兆といわれている
ゴミの中には無数の害虫・害獣・雑菌・カビ菌といったものが生息しています。
それらの中で日常生活を送る行為はとても危険です。
ゴミによる影響で徐々に健康被害を及ぼすことから、ゴミ屋敷は「孤独死の合図」「緩やかな自殺」とも表現されます。
実際に総務省も注意喚起を行っているほど問題視されています。
ごみ屋敷に関する総務省資料はこちら
(引用元:https://www.soumu.go.jp/main_content/000840688.pdf)
ゴミ屋敷は都会でも増加傾向にある(特に東京・愛知・千葉に多い)
環境省によると、ゴミ屋敷についての全国調査を行うと過去5年間で全国で5200件余りに上ることが分かりました。
都道府県別では、東京都が880件、愛知県が538件、千葉県が341件の順に多いとされています。
(引用元:https://www.env.go.jp/content/000123210.pdf)
今後、高齢化や孤立化がより進む見込みのある日本は、ゴミ屋敷化するお家がさらに増えるとの見解もあります。
ゴミ屋敷になってしまう人の特徴
現代では、様々なストレスを抱えながら生きている人が多いです。
そのストレスにより発生する一つの大きな問題がゴミ屋敷です。
ゴミのため込みは、生活リズムだけでなく心理的影響も大きいとされています。
片づけや家事に気が回らない
仕事、子育て、介護など今の日本人は昔に比べ、“忙しい人”になってしましました。
忙しいが故に、自分に目を向ける時間が減り、片づけや家事に気が回らない人が増えてきてしまっています。
「仕事では片づけを徹底するのに」
「なんで自分の部屋は散らかっているんだろう」
このような会話もよく耳にします。
部屋をゴミ屋敷化してしまう人は、“めんどくさがり屋”というイメージがあるかもしれませんが、実は“頑張り屋さん”な人ほど、ゴミを溜め込んでしまうのです。
過去に欲しいものを買ってもらえなかった
過去に欲しいものを買ってもらえなかった、反動でモノを溜め込んでしまう人もいます。
子どものころには、親や金銭面による理由で手に入らなかったものも、大人になったらすんなり入手できた経験はありませんか?
ゴミ屋敷になる要因には、些細な日常生活による影響も実は関係していきます。
パートナーが死別した
パートナーに家事全般を全て任せていた場合、死別後にゴミ屋敷になる傾向にあります。
特に食事面に関しては、お弁当やレトルト食品などゴミが増えやすいものを利用しがちです。
こうした小さなところからゴミが増え、次第にため込んでしまい、結果としてゴミ屋敷化してしまします。
男性よりも女性の方が溜め込みやすい
女性には、情緒がものに乗りやすい脳の特性があります。
もう少し嚙み砕いた表現をすると、いつ・どこで・だれに・どんな気持ちでもらったといことを大切にします。
他の人から見たらゴミに見えても、本人からしたら“立派な”宝物”であるケースもあります。
ゴミ屋敷と孤独死は深い関係がある
先ほどもお伝えしましたが、ゴミ屋敷は「孤独死の合図」「緩やかな自殺」と言われるほど、孤独死と相関関係があるとされています。
ここでは、データやグラフなど数字の面から、ゴミ屋敷と孤独死について説明していきます。
ゴミ屋敷の3分の2は一人暮らし
下記のグラフは、全国の世帯構造とゴミ屋敷の世帯構造を比較したグラフです。
全国の世帯構造と比較すると、ゴミ屋敷の世帯構造は、単身世帯(一人暮らし)が圧倒的に多いことが分かります。
このことから、ゴミ屋敷の住人は一人暮らしである傾向が高いことが伺えます。
出典:厚生労働省『世帯数と世帯人員の状況』
横浜市『第5回 横浜市建築物等における不良な生活環境の解消及び発生の防止に関する審議会』
ゴミ屋敷の住人は体や心に問題を抱えていることが多い
実際にデータで、体や心に問題を抱えられていることが顕著になっています。
下記のデータは、住人本人による「考えられるゴミ屋敷の発生要因」より、上位6位までの項目をまとめたものです。
・家族や地域からの独立
・統合失調症やうつ病などの精神障害、精神疾患
・経済的困窮
・判断力の低下、認知症
・身体能力の低下、身体障害、身体疾患
・本人の気兼ね、プライド
参考:公益財団法人日本都市センター『自治体による「ごみ屋敷」対策 ー福祉と法務からのアプローチー』
ゴミ屋敷の住人は、自身の心身に問題を抱えていながらも、社会から孤立しているため周りからのサポートを受けづらい状況に陥っている特徴があります。
ゴミ屋敷の住人は異変が起きても周囲に気付かれにくい
社会的に孤立していることに加え、視界を遮るゴミやニオイなどが原因で、住人の異変に周囲が気づきづらい傾向にあります。
また、孤独死の発見原因と近しい状況が日常あることも多く、そもそも孤独死自体を疑われないことも異変に気づきづらい要因として考えられます。
参考:一般社団法人日本少額短期保険協会『第5回孤独死 現状レポート』
ゴミ屋敷を放置しておくと病気・火事・ケガの危険性も
ゴミのある空間は、病気や火事・ケガのリスクを招く危険性があります。
ここでは、具体的なリスクについて詳しくお伝えしていきます。
病気や急な疾患
ゴミ屋敷には、菌やウイルスなど様々な病気になりえるリスクが存在します。
感染症や呼吸器障害による影響で、孤独死に至るケースも少なくありません。
また、季節の影響も大きく受けます。
特に夏場は、熱中症による影響での孤独死者数が増加しており危険です。
ゴミ屋敷の中で熱中症になってしまう理由に、金銭的な理由で電気や水道・ガスが使用できず、冷暖房が使用できなかったり、リモコンがゴミに埋もれ操作できなかったりなどが考えられます。
火事やボヤによる二次災害の可能性も
ゴミが多いということは、燃える原因となるものも多いということになります。
そのため、ゴミ屋敷は火事やボヤの危険性もあると言われています。
下記はゴミ屋敷で火災が起きた際の出火原因をまとめたものになります。
・タバコの火を消し忘れ引火
・ストーブの火が周辺のゴミに燃え移る
・電池やライターの不具合
・コンセントの間にほこりが溜まり発火
(トラッキング火災)
・他人からの放火 など
ゴミ屋敷から出火した火は燃える速度が速く、近隣住民にも影響を与えてしまう二次被害にも発展しかねないのです。
ケガや転倒の恐れもある
ゴミが敷き詰められたお部屋は足場が悪いため、ケガや転倒のリスクが生じます。
また、床にガラスの破片や鋭利なものが落ちていると、そこから菌が入り感染症を引き起こす可能性もあります。
ゴミ屋敷で孤独死された方の原因として、意外にもこうしたケガや転倒が引き金となっているケースが多いのです。
どうしてゴミ屋敷から孤独死に至ってしまうのか
ゴミ屋敷化から孤独死に至るまでのプロセスにおいて、実は大きく分けて4つのステップに分けることができます。
ゴミ屋敷になったからといって、すぐに孤独死に発展してしまうわけではありません。
下記で詳しくお伝えしていきます。
STEP① ゴミが捨てられない
STEP② ゴミのある生活に慣れてしまう
STEP③ 孤独死するきっかけが生まれる(ケガや病気など)
STEP④ 誰にも気づかれず孤独死
STEP① ゴミが捨てられない
ゴミが捨てられない理由は様々あり、些細なことがきっかけで部屋に溜まっていってしまいます。
・冒頭でもお伝えした心理的な要因
・持病や障害による影響でゴミ出しが困難
・ゴミ出し場までが遠い など
STEP② ゴミのある生活に慣れてしまう
「慣れ」というのは、正確にいうと繰り返しの刺激ごとに、反応が鈍化する現象をいいます。
始めはゴミがあることに対し抵抗があったものの、ニオイや足場に慣れてしまい、次第に普通に生活できるようになってきます。
この慣れをどんどん繰り返していくことで、片付けられないほどのゴミがお部屋に溜まっていきます。
STEP③ 孤独死するきっかけが生まれる(ケガや病気など)
ゴミがお部屋を圧迫していくと、次第に健康や生活に支障をきたしていきます。
少し前にもお伝えした通り、ゴミ屋敷になると、ケガや病気などを引き起こすリスクが高まります。
これらが、引き金となり孤独死に至るケースも少なくありません。
STEP④ 誰にも気づかれず孤独死
ゴミ屋敷での孤独死は、発見が遅れてしまうケースが多いです。
その理由は、周囲が気づきずらい状況にあるためです。
ゴミにより家の中身が見えなかったり、死臭とゴミのニオイが混ざってわかりにくかったりなど、発見を妨げる要因が多くあります。
そのため、発見時には、死後数週間から数か月が経過してしまっているケースが多いです。
協力者がいないと解決は難しいです
ゴミ屋敷問題は、本人の意志だけでの解決は難しいとされています。
そのため、ご家族やご近所の方を含めた周囲の協力が必要不可欠です。
ゴミ屋敷のお片付け現場
ラスティック東京は、ご依頼者様のご意思に寄り添いながら問題を解決していく、ゴミ屋敷解決会社です。
作業前
作業後
第三者の立場としてお客様のお悩みをしっかりお聞きし、順序だててお片付けを進めていきます。
お気軽にご相談ください。
ゴミ屋敷の問題は、簡単に解決できるものではありません。
ひとつひとつ丁寧に段階を踏みながらクリアしていかないと、再発する恐れもあります。
もし、今お悩みをお抱えでしたら、ぜひ一度私たちにご相談ください。