台風被害からの復旧は火災保険で対応できます。清掃や片づけなど
この記事でわかること↓
・台風による主な被害
・火災保険の補償範囲
・火災保険を活用した復旧作業の事例
・火災保険を活用して清掃や片づけを行う方法
台風による主な被害の種類
台風による被害の種類は様々で、そのどれもが私たちの生活に大きな影響を与えます。
ここでは、台風による主な被害について解説しています。
家屋損壊
台風による強烈な突風や集中豪雨により、窓ガラスが割れたり、敷地内のモノが破損するケースがあります。
場合によっては、地盤が緩み家自体が傾いたり、倒壊するケースもあります。
床上や床下への浸水
短時間で集中的に降る大雨は、家の中への浸水を引き起こすケースがあります。
特に床上にまで浸水した場合には、家財も濡れてしまい家電製品などが使用できなくなります。
また、近くに川がある場合は、川が氾濫し濁流が家の中に到達することもあります。
泥や汚染物の漂流
雨や川から流れついた水には、ゴミや泥なども同時に漂流することがあります。
漂流したモノのなかには、雑菌やウイルスが繁殖しており、その状態を放置しておくと私たちの健康を脅かす危険性があります。
命に関わる感染症のリスクもあるため、処分や清掃など早めの対処が必要になります。
台風被害の復旧は火災保険の補償対象となる
台風によって発生した家屋の損壊や浸水は火災保険の対象となります。
火災保険の対象となるものは、大きく分けて建物と家財になります。
なお、細かい適応範囲については、契約している保険会社の内容や特約によって異なるため、しっかり確認しておく必要があります。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。
建物の補償について
対象範囲は建物そのものももちろんのこと、敷地内にある倉庫や車庫など建物付属箇所も補償の範囲内になります。
なお、台風被害を受けやすいアンテナやフェンスも対象になります。
マンションにお住いの場合には、契約している専有部分が対象となり、廊下やエレベーターなど共有部分に関しては、マンションの管理組合が入っている火災保険で損害箇所を修復するケースが一般的です。
家財の補償について
対象範囲は、基本的に冷蔵庫や洗濯機などの家電や服、家具、食器類など生活するうえで欠かせないものが対象になります。
いわゆる動かすことができるモノ(動産)です。
ただし、1つ30万円を超えるようなものについては、保険契約時に事前に申告する必要があるケースがあります。
もし、申告していない場合は補償の対象外となる可能性もあるため、注意が必要です。
火災保険を活用して台風被害からの復旧を行った事例
私たちは、台風や大雨など水による被害のことを「水害」と定義しています。
ここでは、私たちが実際に行っている、水害からの復旧作業についてご紹介していきます。
濡れた家財の搬出および処分
家屋が浸水して濡れてしまった家財を搬出し、お片付けを行っていきます。
その際、不要になったものや使用できなくなったものは、その場で回収して廃棄します。
濡れた家財は通常よりも重量が増し、滑りやすくなっているため、自分たちで片付けるのはかなり危険です。
そのため、片づけは無理せず業者にお願いすることが安全です。
泥や漂流物の掻き出し
家の中に流れ着いたゴミや泥を掻き出していきます。
漂流物には雑菌やウイルスが多く含んでいるため、早急に掻き出していきます。
水の力で漂流してきたものは、お部屋の隅々まで流れ着いていることが多いため、細かいところまで徹底して除去していきます。
清掃作業
お部屋の中から床下まで必要な箇所は全て清掃していきます。
それぞれの場所に適した薬剤や機材を使用し、隅々まできれいにしていきます。
漂流物があったところだけでなく、汚れや菌が付着していそうなところを全て清掃していきます。
乾燥作業
台風被害で最も重要な作業は、乾燥作業です。
どれだけ綺麗に清掃を施していたとしても乾燥作業を怠ってしまうと、お部屋の中に雑菌やカビが大量に繁殖してしまいます。
特にカビによる健康被害は危険性が高く、アレルギー症状や呼吸器系の疾患に加え、吐き気や頭痛、腹痛など消化器系にも及びます。
こうした危険因子を取り除くために、乾燥作業を徹底して行います。
除菌作業
私たちは手動による薬剤噴霧と設置型専用除菌機の2種類を用いて除菌作業を行います。
それぞれの特徴は以下の通りです。
手動による薬剤噴霧
○ 集中的に除菌したい箇所にピンポイントで当てられる
× 届かない場所がある
設置型専用除菌機
○ お部屋全体的に除菌ができる
× ピンポイントでの除菌作業が難しい
2種類の除菌作業を行う理由は、それぞれのデメリットを補填するためです。
隙のない施工を行い、徹底して細かい雑菌まで除菌していきます。
火災保険を活用して台風被害での清掃や除菌を行う方法
今回は台風による被害や火災保険の活用事例について解説していきました。
台風による被害は目で見えている範囲よりも実際には大きく被害を受けていることもよくあります。
実際雨水や濁流は、一度家に入ると自然に蒸発しづらかったり雑菌が繁殖したりとかなり厄介です。
また、放っておくとカビが繁殖し、健康被害のような2次被害にも発展してしまいます。
自分たちの身を守るためにも、火災保険をしっかり活用してお部屋を安全な状態に戻すことが大切です。
火災保険の活用方法や作業内容については、ぜひ私たちにご相談ください。